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【ミシン】縫えない中古ミシンを買ってしまいました、さあ、どうしよう、自分で修理する?

ミシンが欲しい

でも手元に3000円しかない。

 

そんな理由で、新品ではなく、中古ミシンを探し始めました。

中古はたくさん出回っています。デザイン、パフォーマンス、メーカーの信頼性。

初心者がミシン選びに失敗しないための購入ポイントはたくさんあります。

でも、手元に3000円しかないわたしが探しているミシンは

 

普通の直線が縫えて、数年後まで修理にださなくていい中古ミシン

でした。

 

ミシンを修理に出すと、最低5000円、修理代と買い替え部品代をあわせたら数万円、という話はめずらしくありません。

修理だけはとにかく避けたい。

 

それで、5000円で、初めてミシンを買いました。しかも、予算オーバーしてしまいました。

 

直線とジグザグ縫いだけの、電動ミシンです。

 

それが、使い始めて、一か月ぐらいで、トラブルを起こしました。端的にいえば、何も縫えなくなりました。

これが最初の

ああ、中古で安くて見た目もけっこうきれいだったのに…ただただ絶望

の体験でした。突然ミシンが動かなくなると、そのショックは結構大きいです。

 

毎日使っている車が突然動かなくなったら、修理屋さんを呼びますが、

お金がないわたしはミシンの修理を頼むことができません。

 

修理屋さんに出せば、修理の間、生活に支障がでないように修理屋さんが別の車を貸してくれます。

でも修理屋さんに出せないので、代わりに動くミシンを提供してくれる人もいません。

 

ショックは長く続きます。

 

田舎で土とミシンを遊び道具にしている者にとっては、右腕を切断されたような、悲劇なのです。

 

という経緯から、わたしは

 

自分でなおすしかない

という、試みを

思いついたのです。

 

もし、今、故障している中古ミシンを目の前に、絶望している方がいたら、ぜひ、まずこう思ってほしいです。

 

だいじょうぶ、ミシンは壊れているのではなく、故障しているだけ

ど素人のわたしは、ミシンが動かなくなったとき、そのままゴミにするか、修理屋さんに安く引き取ってもらうか、またはお金にならないのなら、あげるか、を考えました。縫えないミシンを手元においておく必要はありません。

 

でも、中古のミシンほど、年代が古いものほど、中はけっこう

いい素材がつかわれている 

らしい

中古ミシンは現代のミシンに比べて、重いです。

家庭用ミシンでも、工業用ミシンのように、どっしりと重いことがあります。

外側のプラスチックの重さが現代の軽量なプラスチックではないからという理由もありますが、

 

中の金属がいい金属

だったりする、らしい

 

といっていたのは、わたしが唯一、お世話になったことのある、ミシン専門の修理屋さんです。

 

なので、ものはいいのに、

修理しないのはもったいない

と個人的には思ってしまうのです。

 

では、修理しよう。といっても、なにを用意して、どこをあけるの?という事態になります。

 

その前に、そもそもミシンを修理するのって、どれくらい時間がかかるんだろう…

なにもわからないので始めてみたら

やっぱり1日では終わりませんでした

3日かかりました。3日間丸つぶれになりました。

今思えば、ミシンの修理にとりかかるだけの時間を、1日に1時間くらいとって、長く継続的に作業した方がよかったなと思います。

単純に集中力がもたないから。

そんなに集中力がいるのかとも思うのですが、ミシンの修理は、半分以上、

ミシンのメカニズムをミシンをいじくりながら理解すること

でした。あくまで素人の感想です。

 

考えてみれば、ミシンの修理って、作業としてみれば、誰でもできます。

必要な作業は

ネジをまわすこと

だけです。

じゃあ何でそんなに時間がかかるかといえば、

どこが正常に機能していないか

を見つけ出すことが大変だからです。

これは、体力というより、神経をつかう作業でした。

なので、集中力がきれたな~と思ったら、そのままの状態で翌日、または次回に持ち込む方が、精神的に楽だと思いました。

 

また、ミシンを修理する上では、工程が大事。

というのも、ちょっとした気づきでした。

工程を無視して、ちょちょいといじってみよう、という感覚でいると、いつになっても、ミシンがなおらない、どころか、分解した部品が混合したり、意味のない分解をしてしまったりして、時間も神経ももったいないことになる。

 

最初わたしは、ミシンを分解するのは、ミシンの内部をよく勉強してから、と思っていたのですが、いざミシンが故障すると、そんなことはいっていられなくなります。

半ば投げやりな思いで、ミシンの蓋をあけ、そしてなんとかミシンがまた正常に機能してくれるまで、3日間飲まず食わず戦ったのですが、終わってみると

問題となっている箇所のメカニズムさえ理解すれば

修理はほぼ終わったようなものなのだ

ということです。

それくらい、作業自体はあまりにも簡単、でした。

 

ミシンの中に頭を突っ込んでひたすら、プーリを回し続けていたら、ミシンは人体にも例えられなくはないなあ、とぼんやり考えたりもしました。

身体の機能に問題があれば、レントゲンがあるので、正常に機能していない箇所を確認できます。手術が必要であれば、その箇所だけにフォーカスして措置をとることができます。

 

でもミシンは、レントゲンがない状態で、問題となっている箇所をつきとめる必要があります。やっぱり、まず、蓋をあけてみるしかありません。

 

終わってみると、ミシンがさらに、愛おしくなりました。