今年、クリスマスツリーを庭に埋めた。
四年前くらいに、苗木屋で買ったモミノキだ。
もともと一年の大半は、鉢植えとして庭に置いていたモミノキは
クリスマスの時期が近くなると、家の中に入れて、装飾した。
そして、今年、そのモミノキを地植えにした。四年の間に、ずいぶん大きくなった。
大きくなって、根は鉢の底を飛び出していた。
それで、庭の一角に植えた。
モミノキはもう庭に植わってしまっているので、今年は家の中のクリスマス装飾が、ない。
ツリーがないときの、クリスマスのデコレーションって、どんな風にすればいいのだろう。
ただ家にいるだけのクリスマスだから、なにか飾り物があったら、いい。
使えるデコレーションは、唯一、かつてモミノキを飾っていた、オーナメントだけだ。
それらを、ツリー以外のものや場所に吊るすなり、張り付けるなりして、どうにかクリスマスを演出したい。
昔のマリクレールの雑誌をめくる。溢れんばかりのアイデアだ。
みていると、だんだんなにかつくってみたくなる。
例えば、こんなのを作ってみたい。
ダンボールだけで、つくる、暖炉。これはなんとも、楽しそう。でも、段ボールも接着剤もたくさんつかう。あるものだけでデコレーションする目的には、ちょっとあわない。
そういえば、最新号のマリクレールにも、段ボールでつくる作品が載っていた。クリスマスのために廃棄の段ボールを集めるということを、来年のためにやったらいいのだろう。
そうして雑誌を眺めていると、この、作って贈るプレゼントもいいなと思う。
こうゆう贈り物は現代の風潮には合わないのだろうか。
友人や、家族の姿を切り抜いて、コラージュして、額に収めたら、立派なプレゼントだ。
ヘンリー・ダーガーの作品のように、楽しい世界になっておもしろい。
こんなのもらったら、うれしいのだけれど、今は、あげる方ももらう方もいろいろ気を使う時代なのだろう。
家族だとしたら、こんなのを作るのも、楽しい。この家系図、デザインがいい。
マリクレールに気分を上げてもらってから、作業にとりかかる。かぎ針で長い長いコードを編んで、オーナメントをひっかけていく。
オーナメントの重さで、たるむ
中央の電球部分に、おさがりでもらった、プラスチックのヘデラをまきつける。生のヘデラだとなおいいのだけれど、せっかくもらったから、使う。
この、赤いコードには、5㎝~10㎝の間隔でオーナメントを吊るすための丸い穴がついている。
コードは、鎖編み
穴の部分は下の編み図になる。
この編み図は下の動画を参考に、少しアレンジしたものだ。
穴のモチーフは葉っぱの形になるような編み図になっている。コードに等間隔で穴をつけるのもいいけれど、あえてだいたいの間隔にして、オーナメントを吊るしたときに、遊び心が出るのもいい。
西洋のクリスマスは、クリスマスが終わった後、すぐにデコレーションを外すのではなく、年明けまで、クリスマスの余韻を楽しんでから、撤収するのが習わしであるらしい。
せっかくつくったデコレーションだから、お正月もこれでいいだろう。とも思うのだけれど、やっぱり、なんだか、お餅には合いそうにない。