パリで編み図を探す
先日、久々にパリに行った。
とても優しい友人が、アパルトマンの一部屋に泊まらせてくれた。
初日は疲れてなにも見ずに寝てしまった。
翌日、本を買いに、ブックオフに行った。冬に読むための本を、たくさん持って帰りたかったから。
パリのブックオフ
ブックオフの二階の趣味のコーナーに、日本語の棚があった。
思わず見過ごしてしまいそうな、棚だった。
決して豊富な冊数ではないけれど、フロアの隅の方に、三段ほど、ぎっしりと、大きさや種類が混ざった状態で、棚に、本が並べられていた。
特に、編み図や、パターンが記載されている本は、ありがたい。ネットのものは、いろいろと選ぶのに時間がかかるけれど、本にまとめられていると、なんだか全部つくってみたくなる。
裏も楽しい手編みのマフラー
それで、この本を見つけた。編み図にも、わかりやすいように説明がついている。そして、ひとつひとつのマフラーのデザインがすばらしい。
本をバックパッカーに入れて田舎に帰った。すぐに開いて、どれを編もうかと悩む。田舎には百円ショップも手芸店もないから、毛糸は選べない、貧乏人だから、ネットで好きな毛糸を買うのも、とても困難。
アラン模様のマフラーを編む
リサイクルショップでいつの日にか、この毛糸を再利用しようという思いだけでワンコインで買った、半ば投げ捨てられていた毛糸が、アトリエの藤籠の中にたまっている。
オフホワイトのちょっとがさがさする毛糸だまが、本で紹介されているアラン模様のマフラーに使われているものと、似ていたので、それを使うことにした。
左上の2目とび交差(間裏2目)
編み図をみながら、編み進めていく。すると、
左上の2目とび交差(間裏2目)というのに行き当たった。
編み図だと、こうなるらしい。
3番と4番の目が、裏編みになっている(青の横線)ので、間裏2目。
YOUTUBEにて、右上の2目とび交差(間裏2目)を発見したものの、左上の2目とび交差(間裏2目)は見当たらず。
左上2目とび交差(間裏2目)の編み方
ということで、左上⒉目交差(中心に裏目1目)を参考に、左上2目とび交差(間裏2目)をやってみる。
縄編み針に1と2の目を移す。移した後、縄編み針は一番後ろに置いておく。
上の写真では青が1の目。黄色が2の目。
一番後ろというのは、2本の棒針より縄編み針が奥に位置すること。
ステップ1とは別の縄編み針に3と4の目を移す。上の写真ではピンクが3の目。水色が4の目。ステップ1と同じように、こちらの縄編み針も一番奥に置いておく。
写真のように2本の縄編み針が一番奥で重なっている状態。
縄編み針を奥で休めた状態で、棒針二本に持ち替え、5と6の目を表編みする。
縄編み針が2本とも2本の棒針よりも、後ろにある状態をキープしながら編む。上の写真では、オレンジの目が5と6の目。
奥に休めていた縄編み針の3番と4番の目がかかった方(ステップ2で移した目)を左手にとり、2目とも裏編みする。このときの棒針と、縄編み棒の位置関係に注意。
縄編み針は変わらず一番奥に位置した状態。使っていない左の棒針が、一番手前の状態。
一番奥にある縄編み針を、左手にとり、右手の棒針と左手の棒針の間に、置く。上の写真は、三本の棒の位置関係を示したもの。
ステップ5の三本の棒針の位置をキープしたまま、縄編み針の1と2の目を表編みする。
縄編み針の位置に気を付けないで、編むと、へんてこな仕上がりになったりすることがある。縄編み針の位置確認は、小さなことだけれど、結構大事なことのようだ。
縄編み針の代用
今回は縄編み針が二本必要だった。こうゆうものは、なにかで代用できないものか、とすぐ考えてしまう。先ほどの毛糸の購入と同じく、なにかにつけて、アクセサリーをすぐに調達する手段がない。
そして、電線で代用してみた。
なかなか便利だ。
編んでいる最中も自分で形を変えられるのがいい。
例えばステップ6の最後の表編みのとき。縄編み針にひっかかった目をするりと上まで持ち上げるときに、電線が一直線になるように形を変えたりする。