中古ミシンのルーパー糸が容赦なく切れる
ルーパー糸とは
横から覆いかぶさってくる
斧のような針にかかっている糸です
何度切れても
辛抱強く
何度も掛けなおして
また切れてを
永遠に繰り返していました
この状況に陥った場合
まずやることは

糸調子を最低の1
↑これ以上ゆるくないというゆるさに
合わせる
これを試しても
糸が
ぶつ
と切れる場合は
検証が必要です
検証と結果
最初に、ぶつっと切れた
ルーパー糸を
かけなおします
次に安全のため
ペダルから足を
離します
プーリーをゆっくりと回して
手動で1目縫います
このときに
ルーパー糸が
引っ張られる感覚があるかどうかを
ゆっくり確かめます
ルーパー糸がちょっとでも引っ張られていると
プーリーを回しても
スムーズに回らず
なんか無理やり感があります
その感覚がすこしでもあれば
それは明らかな糸調子問題です
でも
先ほど糸調子を
ゆるゆるにしているはずです
では何が糸調子を狂わせているのか
それはもしかしたら
ルーパー糸が引き出される
糸そのもの
が問題を起こしている
可能性があります
糸そのものを疑う
糸立てに立っている
糸が巻き付いたコーンの
形状と大きさを
確認します
問題発見
高さがあるコーンの場合
糸が引っ張られていく際に
さりげなく
糸が途中でつまづいていました
とても些細なことです
コーンの高さが
ありすぎて
糸が上部でブロックされる
またはブロックされそうになっているときに
糸が進もうとするために
そこで糸に抑圧がかかる

この高さのある糸は
ロックミシンの糸送りに
支障になる場合があります
これを ミシン糸に置き換えてみます
ミシン糸はこのコーン糸の
半分の高さです
この ミシン糸をルーパーにかけて
再び手動でプーリーをまわし
糸の張りの感覚を
確かめてみます
そしてこの動作と同時に
糸がかかっている
糸吊りの部分もチェックします
糸吊りの手前で
糸が張りすぎていると
糸吊りも
その張りの影響をうけて
糸吊り自体が少しだけ
前のめりになる
という現象が起きます
困ったときは
糸をうたがう
というのも
ひとつの解決に
つながるかも
しれません