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ひとりぼっちの編み物独学者が編み物を本格的に学ぶために最初に理解しておきたかったこと~編み物の7つの基礎概念~

編み物をはじめたい人へセブンベーシックコンセプトの文字とソファーで編み物をする女性

 

編み物をはじめるまえに

わたしは洋裁を3年ほど独学している

そして今でもその独学は続いている

この独学の経験を通して

わたしはあることを

痛感している

それは

 

洋裁をはじめるまえに

そもそも

洋裁の基礎になるいくつかの大前提を

知っておく必要があった

 

ということだ

 

洋裁の初心者は身頃がなにかも知らない

市販の型紙を買ってきても

前身頃と後身頃がなんなのかも

わからない

身頃がなんなのかを知らなかったわたしは

自分の体で自分の原型をつくって

身頃とはなんなのかを

自分で発見しなければならなかった

学校に行っていれば

これが身頃ですよ、と

先生がマネキンに服を着せて

おしえてくれただろうと考えると

洋裁の独学は

想像に難くなく

 

時間と労力をつかう

 

参考記事:自分の原型をつくったときのはなし

 

atelier-hagire.com

 

 

そして編み物である

洋裁の独学で

基礎知識の重要さを

痛感させられたわたしは

 

編み物の基礎とは一体なんだ

 

という問いから入った

 

洋裁の独学のときも

そうだったが

 

右も左もわからないひとが

何から学び始めるべきなのか

 

という問いが

今回も同じように

大きな問いになっていた

 

そこでまずはじめにやってみたこと

そこでまずはじめにやってみたことが

 

編み図の読解

 

である

 

それは編み図の読解は

手をつかわない作業である

 

という理由からだ

 

毛糸も棒針も

手元にはあったが

 

わたしは手を動かす前の

編み物の基礎となる知識

求めていた

 

手を使う前の前提知識の発掘には

編み図という

ルールにのっとってつくられた

地図を読解することで

 

編み物の基礎をみつけだすことができる

 

と考えたのだ

 

編み図よりも編み記号と編み方

編み物には

いろんな編み方がある

ということを

編み図が載っている本から

知ることができたのは

編み図を眺めていたからではなく

その編み図に付属している

 

編み記号と編み方

 

というだいたい最後のページに

まとめられている参考資料を

入念に眺めまわしているときだった

 

編み物というのはどうも

 

毛糸を拾ってかける

ということを永遠に行う作業

 

ということがわかってきたのだが

この拾ってかける作業を続ける中で

 

どのような法則に乗っ取って

カタチになっていくのか

 

がわたしには

まだいまいち

はっきりと

わかってはいなかった

 

編み物の基礎概念

ここで

編み物の基礎概念とは

なんなのか

という問いが

 

少し具体的な形を

帯びてくる

 

まず

編み目を増やしていくことが

編み物をすすめるという動作の

目的である

ということ

そして

その編み目の増え方に

編み物の基礎概念というべき

ひとつのルールが存在しているということ

 

編み目の増え方はどうも

1段、2段、3段という

段単位のまとまりとして

認識されているらしい

 

そんなのあたりまえでしょう

 

全世界の編み物経験者が

いうことであるだろうが

 

わたしはこれを

一番最初に

知っておきたかった

 

結構、切実に

 

ひと目増えるとはどういうことか

編み目をひと目編むことで

なにが増えるか

 

編み目である

 

そして今、着目しているのは

その増え方である

 

編み物の目の増え方を

このような五目並べボードをつかって

再現してみる

 

編み物の概念を五目並べのボードで再現したら

まず最初に、作り目をつくります

作り目を7目つくりました

Sはスタート地点を表しています

これを1段目とします

 

五目並べボードで表した1段目の作り目

 

では編み始めていきます

1段目の上に

2段目を構成する

という目的で

 

編み物の概念に従って

2段目のひと目めを編むと

このようになります

 

五目並べボードで表した2段目のひと目め

 

次に2段目の2目めを編みます

 

五目並べボードで表した2段目のふた目め

 

そして2段目の最後まで編む

このようになります

 

五目並べボードで表した編み物の1段目と2段目

 

編み目は一方方向に増えていく

さてここで

最初の編み物の基礎概念

を発見することになる

 

それは

 

編み目は必ず

一方方向に増えていく

 

ということである

 

テトリスのように

あちこちに積み上げていくのとは

異なり

 

編み目は隣の編み目に寄り添うように

増えていく

 

このような増え方はしない

ということだ

 

五目並べボードで表した編み物の概念に基づいていない編み目の増え方

 

編み物の段はジグザグの道筋を辿る

つぎに、1段、2段、3段と

段を増やしていくことで

編み物のふたつ目の基礎概念

がみえてくる

 

編み目が辿る道筋をダイアグラムで表すと

 

このように

ジグザグになっていることが

わかる

 

五目並べボードで編み目が辿る道筋をダイアグラムで表したもの

 

この2つの基礎概念をまとめると

 

編み物の編み目は

一方方向に

ジグザグの道筋を辿って

増えていく

 

ということになる

 

ここで注目すべきポイントは

 

ジグザグの道筋には

必ず

 

折り返し地点

 

というのが

存在する

ということだ

 

そしてこの折り返し地点が

編み物のある矛盾

 

生み出す元になっている

 

ということができるのだ

 

編み物の表と裏

編み物のある矛盾を深堀する前に

 

ここでもうひとつ別の基礎概念

みておく

 

それは

編み物には表と裏がある

ということである

 

編み物の表

五目並べボードで表した編み物の表

 

編み物の裏

五目並べボードで表した編み物の裏

 

このように

編み物は、表と裏で

違ったデザインになる

ということができる

 

そして

編み図というのは

編み物の表しかみせていない

 

ということを

理解しておかなければならない

 

編み図=編み物の表側を記号であらわしたもの

 

編み物には表と裏があるのに

編み図は表しかみせてくれていない

 

こんなに当たり前のことだけど

 

編み物をはじめる前は

 

まったく知らなかった

 

最後に残された矛盾

以上のこと

 

編み物の編み目は一方方向にジグザグに増えていく

編み物には表と裏がある

 

というところまでわかったので

 

じゃあ編み物は

 

編み図の通りに

目を一方方向に

折り返しながら

増やしていけば

いいんでしょう

 

ということになるはずだが

 

そうはならない

 

まずここでの

編み図の通りに

というところに

かなりの誤解が

含まれている

 

なぜならこの解釈は

編み物の動作の概念

が考慮されていないからだ

 

編んでいる手に対して行くことしかできない編み物の動作

大事になるポイントは

折り返しの部分

 

下の図で見れば

 

折り返すという動作は

今までやっていた動作を

逆方向に進める

 

といううことを意味する

 

五目並べボードで編み目が辿る道筋をダイアグラムで表したもの

 

このようにみると

編み物の動作は一見

行って戻る動作なのかと

誤解してしまいそうになるのだが

 

実際上

編み物の動作は

編んでいる手に対して

行くことしかできない

 

という最大の難点がある

 

編み物の動作は行くことしかできない

ここで編み物の動作概念

絡んでくる

 

編み物の動作は

編んでいる手に対して

常に前にしか進めない

 

実際の動作として実感するには

編み物をしてみたらいいのでは

あるのだが

 

ここではこの動作概念を

図で表してみる

 

編み物の動作は  編んでいる手に対して  常に前にしか進めないことを五目並べボードで表したもの

 

 

どうやって戻るのか

編み物は前に進む動作である以上

前に進むことしかできない(行くことしかできない)

 

ということがわかったので

 

具体的には

2段目の折り返す動作は

どうするのか

 

ということになる

 

ここで編み物の最後の基礎概念

 

編み物の折り返しは

編み物を裏側にして解決する

 

というのがでてくる

 

折り返しにきたら

編み物を裏返す

ということは

2段目を編み始めるときになったら

編み物を裏返す

 

ということだ

 

裏がえしたら

なにができるのかというと

 

戻る動作を進む動作として

行うことが出来る

 

のである

 

編み物の動作は

動作としては

うしろには戻れないので

 

編み物を裏返すことで

 

裏からみたら進んでいる動作だが

表からみれば戻る動作をしている

 

という状態を

つくりだすのである

 

編み物は編んでいる手に対してすすむことしかできないので編み物を裏にして2段目をすすむ動作として編むことを五目並べボードで表したもの

 

編み図の通りに編んではいけない

ここで改めて

編み図に戻ると

折り返して戻る作業

つまり、裏にしてすすむ作業をするときは

 

表側を表している編み図の通りに編んではいけない

 

ということになる

 

裏を編んでいるとき(戻っている作業をしているとき)は

 

編み図に表されている編み模様が

表に現われるように

 

編み図の記号とは

反対の編み目を

編まなければ

ならない

 

まとめ~編み物の7つに基礎概念~

編み物を本格的に始める前に

これらの基礎概念をおさえておくと

編み物の知識や技術を深めていく上で

とても役立つベースになるはず

 

  1. 編み物の編み目は一方方向にジグザグに増えていく
  2. 編み物には表と裏がある
  3. 編み物の動作は編んでいる手に対して前しか進めない、戻るという動作はできない
  4. 編み物の編み図は編み物の表しか表していな
  5. 編み物には必ず折り返し地点がある
  6. 編み物の折り返し地点では編み物を裏側にする
  7. 編み物の裏を行く動作で編むことで戻る動作を行う