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【DIY】壁や扉をアートにデザインする 道具・材料3つだけ 創作マニュアル(イラストと写真あり) 

ウォールアートを施した木製扉

壁や扉をがらっと変えて

インテイリアを自分好みにしてみたい

 

でもコストはかけたくない

 

という理由で

 

3枚の収納扉ウォールアート

施してみた

ウォールアートを施した扉

 

作製の全工程と材料、ポイントなどを

まとめています

 

 

 

壁や扉をデザインする

壁や扉をデザインする方法1

壁や扉をデザインするといえば、一番簡単な方法は

 

壁紙を貼ることだ

 

コストや時間をかけずに内装をがらりと変えられる

豊富なデザインの壁紙がすぐに手に入るのも魅力的

 

しかし、壁紙には、落とし穴もある

壁紙の落とし穴

落とし穴1:壁紙のデザイン

壁紙のデザインには流行がある

 

例えば、毎日同じ服を着ていると、飽きてきて、単調さが気持ちにも影響する

 

同じように、毎日同じデザインの壁紙を見るというのは、相当な好みのデザインでなければ、飽きてしまうということ

 

流行りに流されないシンプルな壁紙もいいのだけれど

モノトーンばかりでも、おもしろみがなく、オリジナリティーに欠ける

 

落とし穴2:壁紙の貼り替え

いつの間にか古くなったデザインの壁紙を剥がして

また新しいデザインの壁紙を一から貼り付ける、という手段もある

 

しかし、この作業は、なかなか大変。

壁紙は、つるんとは剥がれてはくれない

 

つるんと剥がれなかった壁紙を、薬剤で落とすか、擦って落とすか

いずれにしても、貼るときよりもさらに時間とコストと労力がかかる

 

壁や扉をデザインする方法2

そこで、壁や扉を自分でデザインしてしまおう

 

この、『自分で』というのが、今回のポイント

 

壁や扉を自分でデザインする

デザインに必要なもの

〇絵を描いてもOK、怒られない壁や扉

〇アートが馴染む空間

〇インスピレーション

〇テーマ

 

『自分で』デザインする

 

自分でやると、達成感がり、簡単に手放そうという気にはなれない

ここが、壁紙を貼るだけの作業と

自作アート風デザインを施すことの違いだろうか

 

それはもしかしたら、見れば見るほど、愛情が湧いてくる壁や扉に

なるかもしれない

 

壁や扉をアートにデザインする 

壁や扉をアートにデザインする ステップ1 

原画をつくる

辛夷をモチーフにしたデザインの原画

 

原画は、インスピレーションを引き出すための大事なステップ

原画の製作では、

無理に色をつけない

細かい部分を気にしない

 

壁や扉をアートにデザインする ステップ2

寝かせる

原画は1日寝かせて、翌日もう一度、眺める

眺めたときに、『これを毎日みられるか』と、何回か自問自答する。

YESの場合→次のステップへ

NOの場合→ステップ1へ戻る

 

壁や扉をアートにデザインする ステップ3

原画の細部製作、色付け

辛夷をモチーフにしたデザインの色付き原画

 

細部の注意点

模様は遠くからでもはっきり見えるか

壁や扉を、至近距離からじっくり眺めることは、日常生活では頻繁にはない

むしろ、空間の一部であるため

 

ぱっとみの印象が、大事

 

大枠の出来上がった原画に

模様やモチーフ、線を足していく際

それらが細かすぎて意味のないものになっていないか、ということを考えながら

細部を追加する

 

滑らかな曲線をつかう

曲線は、デザインに動きを出し、空間を大きくみせてくれる

 

壁や扉の側面に曲線を描くことで、

壁や扉が、キャンバスのような四角い板であることが強調され

 

デザインをアーティスティックに

演出してくれる

 

また、アーティスティックなデザインは

空間を生き生きとさせてくれる

 

実践 壁や扉に描く

材料

〇原画(細部が追加され完成したもの)

〇絵を描いてもOK、怒られない壁や扉

〇B2の鉛筆

〇消しゴム 

 

描くときの注意点

線の見えやすB2の鉛筆で、壁や扉に直接描いていく

あまりに濃く描くと、後で消しゴムで消すという作業が大変になるので

濃すぎるのもNG

板に描いたデザインとDIYの文字

 

 

背景を塗る

ステップ1 塗装用マスキングテープを貼る

すべての模様が隠れるように

塗装用マスキングテープをしっかりと貼る

ステップ2 アートナイフでモチーフの輪郭を切り取る

板の上に描いたデザイン画とマスキングテープ、DIYの文字

モチーフの曲線部分は、しっかり下書き通りに

丁寧に切り取ると、きれいな仕上がりになる

 

カッターよりも、アートナイフで切り取るのがおすすめ

カッターでは描けないゆるやかな曲線もきれいに切り取れる

 

下のイラストは

アートナイフですべてモチーフの輪郭を切り取り

背景を塗る準備ができた状態

 

 

黄色い部分→

マスキングテープで覆ってある、モチーフ

 

茶色い部分→

土台となる板の部分(マスキングテープが貼られていない部分)

マスキングテープで覆われた模様のイラスト

ステップ3 背景を塗る

マスキングテープで覆われていない部分は

すべて白いペンキで塗ってしまう

マスキングテープを貼った板に白いペンキを塗る

まずは、マスキングテープの輪郭から塗って

あとは全体を塗り進めていく

 

2度塗り

1回目を塗り終わって

少し乾かしてから

(最近のペンキは、乾くのがはやい、1時間程度)

2度塗りすると

濃淡がなくなってきれいな仕上がりになる

白いペンキを2度塗りしたあとの板

 

 

背景を塗ったあとの状態

 

黄色い部分→

マスキングテープで覆ってある、モチーフ

 

白い部分→

白いペンキで2度塗りした背景

 

マスキングテープで覆われたモチーフと白いペンキを塗った背景

 

模様をつくる

ステップ1 模様を切り抜く

まず、具体的に模様はどこの部分になるか

マスキングテープを貼った状態のモチーフに

模様となる部分を色付けすると

下のようになる

マスキングテープの上から模様の部分を色付けしたイラスト

模様に使う色は上の通り

2色

 

アンティークブルーとメタルブラック

 

この模様の部分の輪郭にデザインナイフで切り込み線を入れ

その部分だけマスキングテープを剥がす

 

デザインナイフでマスキングテープに切り込みを入れる

テープを剥がすときは

ピンセットを使うと

きれいに、剥がれる

マスキングテープをデザインナイフで切り抜いたあと

 

ステップ2 模様に色を塗る

メタリックブラックと

アンティークブルーの色の比率は

 

ブルー色をやや多めにし

ブラックは指し色程度にすると

模様がきっりっとした印象になる

 

マスキングテープをはった模様と色

仕上げ

ステップ1 マスキングテープをすべて剥がす

マスキングテープを剥がしていく前に

 

しっかりペンキが渇いているか確認する

 

剥がすときはピンセットでゆっくり剥がす

 

マスキングテープを剥がすと

下のように、なにも塗っていない木肌の部分が現れる

マスキングテープを剥がした後の辛夷の模様

ステップ2 木肌部分に消しゴム

木肌部分には、

下書きのときのえんぴつの後が

残っている

 

これを、そのままにしてしまうと

きれいな木肌の感触が

台無しになる

 

鉛筆の線はすべて消しゴムで消し、

消しゴムのカスは

掃除機で吸い取る

ステップ3 木肌部分に木部保護塗料を塗る

木部保護塗料を塗るときは

細い筆を使って丁寧に塗る

 

もし模様部分や背景部分に塗料がはみ出してしまっても

すぐにスポンジで拭けば大丈夫

 

ニスを塗った後の辛夷模様

木部保護塗料も2度塗りがおすすめ

2度塗りすることで

木肌が濃くなり、背景とのコントラストが

はっきりして、遠くからでも

つやっとした木肌がいいアクセントになる

花模様のウオールアート

 

 

材料と道具

ペンキの缶4種類と筆とマスキングテープ

 

ペンキについて

水性ペンキ

使用した水性ペンキは、油性ペンキに比べて扱いやすかった

作業を中断したいときでも

水性ペンキなら、筆にペンキをつけた状態でラップでくるんでしまえば

乾かない

つや消しマット色

色合いの落ち着いた

つや消しマット色をチョイスすると

板への馴染みがよく、主張しすぎない印象になる

 

模様部分用のペンキ

1リットルのペンキでは、余るので

お試し用のミニボトルで、充分

2色ともマット色を使用

 

背景用のペンキ

面積によるが

今回の3枚の扉の総面積

横2メートル

縦1メートル

に使用したペンキ量は

500ml

 

オフホワイト調の

ミストグレーを使用すると

明るすぎず、木の色との相性もいい

木部保護塗料

ニスではなく、透明な木部保護塗料を使用することで

木肌の感触を残したまま

色をつけることができる

 

消しゴムついて

鉛筆を握るように握れる

グリップ消しゴムを使用すると

細かい部分もしっかり消せる

普通の消しゴムを使用する場合は

ペンキの擦れ汚れに注意しながら消す

材料と道具リスト