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【洋裁独学】ひとりぼっちの洋裁独学者が、誰のために服をつくるか考えた、発見と結末

洋裁のアトリエと型紙のストックとデスクと女性

 

学校や教室に頼らずに

自分だけで

洋裁を学ぼうと思ったとき

 

1番最初に考えたこと

 

誰のために服をつくるのか

 

誰が着るのか?

 

まだ洋服をつくったことさえないのに

こんなことで悩むのは

不毛かもしれない

 

でも

 

表向きでもいいから

 

誰のためにつくる

 

をある程度明確にしておかないと

(もちろん、1着1着、その目的や相手が違うということもある)

 

創作の力が、なかなか湧きずらかったりする

 

はじめに考えたことは

 

 着てもらう人を設定するか

 自分が着る人になるか

 

 

 

誰につくるかより、まずは技術を学ぶことでしょう

 

 

というのも確かで

 

悩んでも答えがでなかったので

 

誰に、などといっている前に、

自力で1着でもつくってみよう

 

という仮目標に向かって

 

わたしは

独学のスタートラインに立った

 

 

 

誰につくるか問題は一旦保留で

 

手あたり次第つくってやろう

という半ばがむしゃらな気持ちで

 

 今回はあのひとのために

 

 次回はあのひとのために

とやって

 

3着、つくった

 

 引っ越してしまう友達のために蚤の市でみつけたミリタリー生地で作ったシームポケットと前開きジッパーが付いた半ズボン

 

 料理が好きなひとのために蚤の市でみつけた麻の布を繋ぎ合わせてつくったエプロン

 

 チュチュが着てみたいという子どもに作ったチュチュ

 

誰に着てもらうかよりも

作る過程で得た知識や技術を

大切にすることを

モットーに

 

ユーチューブとインターネット上の情報、書籍を頼りに

型紙づくりから縫製までを自力で行い

どうにか3着作り上げたのだが

この作業の中で

 

誰につくるか

 

に関わる以外な発見があった

 

「洋服つくったけど、着る?」

 

3着とも

 

身近な人(他人)に

服をつくる

 

という選択になったのだが

 

この

 

 他人につくる服

 

というのが

本当に難しい

 

  • 着る本人の体のサイズを把握しなければならない
  • 着る本人の趣味嗜好を把握しなければならない
  • 着る本人が着るシチュエーションを考えなければならない(私服なのか、家着なのか、スポーツ着なのか)

 

これらの難問が降りかかってきた瞬間に

ひとりぼっちの洋裁独学初心者は

 

 パニックに陥った

 

そう、スタートラインにたった独学者は

    • 体の採寸の仕方すらわからないのだから、どこを採寸すればいいのかわからない

    • 着る本人が、こんなズボンがいいな、と写真をみせてくれたとしてもその服のおおよその型紙が頭に浮かばない

    • 着るシチュエーションを考えたところで、そのシチュエーションに合った生地の選び方がわからない

 

 

洋裁独学初心者が他人に着てもらうための服をつくることなど、ほぼ不可能… 

 

ということで、

最終的に落ち着くのは

 

リクエストされた服に似たような型紙をどこかからか探してきて、

 

その通りにつくること

という、

縫製だけの洋裁

になる

 

 

初心者の服を着るのはマネキン

 

学校でも教室でも

体の構造やサイズ感、原型とは、を学ぶために

初級ではまず

マネキンを使うことが

一般的なのだろう

 

ひとりぼっちの洋裁独学世界でも

洋裁道具を揃えるのと同時に

マネキンを購入する

というのは基本のように

謳われていたりする

 

だが

 

ミシンやこまごまとした洋裁道具を揃えるのでさえ

経済的に負担になるのに

 

さらにマネキン

買えないよ

 

というのが洋裁独学初心者の本音で

 

いや、でも

 

マネキンはないけど

 

自分のための洋服作りからはじめてみればいいのではないか

 

という妥協案に 辿り着き

 

まずは 自分のための洋服づくりから

 

と決意を新たにした

 

 

 

 

自分が本当に着たい服

 

 

自分のために自分で服をつくるので

自分が着たいと思う服をつくればいい

 

のだが…

 

着たい服、着たい服、着たい服。

 

雑誌をめくってどんな服が着たいかを探す

 

自分のアンテナがキャッチしたものを 何着かピックアップしてみる

 

このような

着たい服の洗い出し

みたいなことをしていると

 

せっかく、時間と労力をかけてつくる

自分の服だったら

 

長く親しみをもって愛用できる自分だけの服

 

をつくりたいと思う気持ちがどうしても湧いてくる

 

そうゆう服のモデルが雑誌のどこかに存在しているだろうと

信じて

雑誌をめくっているのだが

 

これがなかなか

みつからない

 

自分のために服をつくると決めたのに

なにをつくっていいかがわからない

 

自分のためにつくればいいのに

自分になにをつくっていいかが

わからない

 

 

自分の原型づくり

 

それで

今は服をつくるための服がない

 

どんどんミシンからも遠ざかっていく

 

そんな不安を解消するために

なにかをしなければ

 

 

そこで、でてきたのが

 自分のための自分の原型づくり

だった

 

そして、この作業を

 

いつか自分の服をつくるための準備

 

という理由付けにしてみた

 

 

 

自分の体を測って自分の体の原型をつくる

 

実はこの作業は

別にやらなくてもいいことではある

 

なぜなら、

 

原型は世に出回っているから

それを展開して

自分サイズにしてしまえばよかったりする

 

しかし

この自分の原型づくりは

    • 着たい服がわからない
    • どんな服をつくっていいかがわからない
    • 自分でつくる服は自分で着たい

    という

    自分のために洋裁独学を試みているものの

     

     どこに向かってなにを開始してらいいかわからない

     

    という場合には

     

    とにかくなにも考えないでできる創作

     

    である

     

      • 紙(包装紙とか、梱包用の厚紙とか)
      • えんぴつ
      • 定規
      • 体の部位を測る巻き尺

       

      さえあれば

      自分の原型が

      つくれる

       

      さらに

       

       

      自分の原型をつくれば

      そのあと

      つくりたい服をその原型から展開して

      自分でデザインすることも

      可能

       

       

      自分の原型は

      今後つくる服の

       ベースになる

       

      だから

      自分の原型は無駄になるものではない

      むしろ、今後つくる服の土台になると考えたら

      自分のための服作りは

      原型づくりから

      すでにはじまっている

      といえるかもしれない

       

      女のひとがアトリエで洋裁をする姿

       

      トップ画像:cottonbro studio