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【創作】洋裁CAD 羽織の型紙から、ハイネックニットの型紙をつくってみる②

【創作】洋裁CAD 羽織の型紙から、ハイネックニットの型紙をつくってみる①

の続き

atelier-hagire.com

身頃ができたら、外部ファイルで、袖の型紙を呼び出す。

ベースになる羽織の型紙を製図した際に、部品として保存しておいた、袖の型紙だ。

 

袖を呼び出したら、デザイン変更で、袖の形や長さを変えることができる。

変更する要素名は次の4つ

〇前袖山長さ

〇後袖山長さ

〇袖の長さ

〇手首周りの長さ

 

前袖山の長さは、前身頃の袖ぐりの長さをそのまま使う。後袖山の長さも、同様に、後身頃の袖ぐりの長さを、選択するだけ。

 

袖の長さと手首周りの長さは、すでに外部ファイルとして取り込まれている寸法を好みの長さに変えるだけ。

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前袖山の長さ:黄色くマーカーで塗った部分が同じ長さになる

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後袖山も同様

次に、ハイネックの部分を製図する。こちらは、ベースとなる部品がないので、いちから型紙をつくっていく。

計算値を定義して、前身頃の首回りと後身頃の首回りの長さのトータルを算出する

①で算出された長さの直線をひく

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赤線×2+黄色線×2の式で、首回りのトータルの長さが定まる

計算値で、前身頃の襟ぐりの深さを算出する

①の横線と③の長さを縦線とした長方形を描く

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赤で塗られた箇所が同じ長さになる

計算値の要素で、首回りの二分の一の長さを算出する

⑤の長さを半径とした円弧線を描く

※円の中心点は長方形の横線の二分の一の線上分点

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首回りの長さ÷2で出た長さを半径とした円

長方形の上辺から20度開いた位置に、円弧線と交わるように直線を引く。

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⑦と同様の角度で 中心点から反対方向に直線を引く

⑦と⑧の直線が、円弧線と交わる点ができる。それぞれの点から、長方形の底辺の先端を結ぶ

⑦と⑧がなだらかなカーブになるように、曲線を描く

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黄色で描いた部分が⑧⑨⑩の操作

形ができたら、縫い代を付ける

縦線の縫い代は3cm

横線の縫い代は1cm

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これで、前、後身頃、袖、ハイネックのすべての型紙が完成した。

今回は、この型紙を縮小印刷して、シルエットを確認することにした。洋裁CADで縮小印刷する際には、次のような工程になるということが、明記されている。

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出典:https://xn--6xw240d.net/help.html

なので、まず最初に型紙配置設定で、通常通りのサイズで型紙を配置する。

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印刷紙はA4サイズ

次に、CUBE PDFで、印刷のサンプルを表示する。

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左側の印刷設定の画面で、次の設定に変更する。

シートごとのページ数:4

これで等身大の型紙の四分の一のサイズで印刷することができる。

 

③につづく